下水は原則、自然流下で下水処理場まで流れてきます。
※ 高所から低いところに向かって水が流れる原理

そのため、下水処理場にある沈砂池は地下深いところ※2にあります。
※2 地下3階相当

このままでは、水処理設備も地下深いところに建設しなくてはならず、
建造コストやメンテナンス費がかかるため、一度地上まで汲み上げます。

この汲み上げるための設備が汚水ポンプ設備です。

汚水ポンプは下水処理場の主要設備のひとつで、万が一止まってしまうと汚水を汲み上げることができなくなり、マンホールから汚水が溢水する原因になってしまいます。

もし大雨や洪水で地下の設備が水没してもポンプが動かせるように、電動機(モーター)とポンプ部分が離れて設置されています。

汚水ポンプが持つ能力は下水処理場により様々ですが、写真に写っているポンプは、大きいもので1台あたり毎分123トンもの水を汲み上げることができます。

小学校にある25mプールの大きさで計算すると2~3分で満タンになるよ!
家のお風呂に直すと1分で約600杯もの水を汲み上げてるんだ!

汚水ポンプにより汲み上げられた下水は水処理設備の最初沈殿池に送られます。

最初沈殿池