下水道コラムvol.14~汚泥の減量に関するお話~

 

下水処理場における汚泥処理の果たす役割と工程毎の減量状況について解説します!

 下水処理場で下水をきれいにする際に発生した「汚泥」は、いろいろな工程を経て容積を減らし、衛生的で取扱いやすい状態にしています。
 今回は、この汚泥の減量に関するお話です。

①濃縮

 水処理施設の最初沈殿池や最終沈殿池で底に沈んだ汚泥は濃縮し水分を減らします。
 この濃縮という工程を行うことで、汚泥は約1/6に減量されます。

1/6に減量

②脱水

 濃縮された汚泥に薬品を加え、さらに水分をしぼりとられ、固形物となります。
 この脱水された汚泥を脱水汚泥といい、この工程を行うことで汚泥は約1/8に減量されます。

1/8に減量

 ③焼却

 有機物を含んだ脱水汚泥を焼却炉で燃やすと灰になり減量されます。
 脱水汚泥を焼却することで約1/20に減量されます。

1/20に減量

 

 

水処理施設で沈んだ汚泥を、①濃縮、②脱水、③焼却の工程を経て灰にすることで約1/1,000に減量されます。

下水処理場で発生した灰は、建設資材の原材料として全量有効活用していますよ!