下水処理場に流れてくる下水をきれいに再生するには、汚水ポンプやブロワのような機械が必要不可欠です。

大きい処理場になると、大小合わせて2,500を超える機械が設置されています。
そのひとつ一つが大切な役割を持っており、全てが正常に稼働することで下水処理場が成り立っています。

24時間休まず動いている機械もあれば、高温多湿の過酷な環境で動いている機械もあります。
そのような環境で稼働を続ける機械は摩耗し、徐々にその機能を発揮できなくなっていきます。

また、下水からは硫化水素と呼ばれる腐食性のガスが発生するため、表面からも機械が傷んでいきます。

下水処理場には、設備の故障があってもその機能を損なわないように、大抵の場所には予備の機械が設置されています。
機械が故障した場合は、予備機に切替えて運用を継続しますが、予備機も同時期に設置されているので予備が壊れてしまうのも時間の問題ということになります。
そうならないために、定期的に部品を交換したり工場に持ち帰ってオーバーホール※細かく分解し、部品点検を行うことを行い機械の健全度を保っています。
自動車のオイル交換や車検のようなイメージですね!

定期的な点検整備はもちろん、処理場内を巡視点検して機械の異常を早期発見して、設備を適正に管理するのが私たち機械職の仕事です。