水再生センターの化学職が、中から処理場を守る「管理人」だとしたら、
水質課の化学職は、外から処理場を守る「守衛」です。

例えば水再生センターに、微生物では処理ができない有害な水が流れてきたら。
センターの職員は、なによりも放流水質と設備を守るために、処理場の中で奮闘しています。
そんな時、水質課の化学職は、どこから何が流れてきているのか、原因をつきとめて解決するために処理場の外で調査を行います。

日常では、有害な水が流れている地点はないかを調べるために流域の下水道幹線のいろいろな場所の下水を分析したり、各水再生センターの放流水が、法律に準拠した水質になっているかを分析するなど、
様々な観点から、水質の分析を環境計量証明事業として行っています。

また、流域下水道では、いくつもの市や町の下水を集めて処理しているので、市町の公共下水道で異常が発生すると、流域下水道にそのまま流れ込んでしまいます。

そのため水質課では、公共下水道を管理している市町が適切な水質規制業務を行えるように、
流域市町の事業場排水の分析や、研修会の開催などの技術的支援を行っています。

そのほかにも、4つの水再生センターの水質管理や環境対策に関するとりまとめなどを行っており、様々な形で水再生センターを守るのが水質課の化学職の仕事です。