下水道を快適にお使い頂くために、5つのお願いがあります。
- ティッシュや水に溶けないゴミを流さないで!
- 薬品やガソリン等を流さないで!
- ゴミや落ち葉、土砂を流さないで!
- 油や野菜くずを流さないで!
- 雨水は汚水管に接続しないで!
順番に理由を説明していきます。
1.ティッシュや水に溶けないゴミを流さないで!
下水管の太い幹線は直径6mほどありますが、一般家庭から出てくる下水管は手の拳一つほど(10cm程度)の直径しかありません。
そこに、オムツのような水に溶けないゴミを流してしまうとあっという間に詰まってしまいます。
また、一見大丈夫そうですがティッシュペーパーは水に溶けにくく作られているため、トイレに流してしまうと思わぬ詰まりの原因となります。
2.薬品やガソリン等を流さないで!
日本国内では滅多にありませんが、海外の衝撃映像!のようなテレビ番組で、マンホールにタバコをポイ捨てした瞬間マンホールが爆発する・・・なんて映像を見たことある方も多いのではないでしょうか。
様々な原因がありますが、ありがちなシチュエーションを上げるとすれば
『冬に余った灯油を下水に流してしまったところに、誰かがタバコをポイ捨て』すると爆発してしまいます。
下水管は地中で繋がっているため、あっちこっちでマンホールの蓋が吹き飛んだり、下水管を損傷させる大事故に繋がるため、絶対に可燃物を流さないでください。当然、タバコのポイ捨てもしてはいけません。
また、下水処理場では微生物を使った処理をしているため、薬品が流れてくると微生物が死滅して処理が継続できなくなってしまいます。
普段使うレベルの少量なら問題ありませんが、漂白剤や洗剤が余ったからといって下水に流すのはやめてください。
3.ゴミや落ち葉、土砂を流さないで!
家の前の落ち葉掃除をして、道路脇にある側溝に落ち葉を落とす・・・
やりがちな行為ですが、やめてください。
側溝はコンクリート舗装されて水が浸透しにくい道路から、雨水を排水する大切な役割があります。
神奈川県内は分流化が進んでいるため、側溝は雨水管と呼ばれる下水管に繋がっていて、海や川に排水されるようになっています。
そこに落ち葉や土砂を捨ててしまうと、詰まって雨水が溢水する原因になります。
4.油や野菜くずを流さないで!
油は冷えると固まります。
台所でシンクに流してしまうと、下水管に油がこびりついて詰まりの原因になります。
野菜くずのような大きなゴミも流してしまうと、途中で引っかかりそれが蓄積することでやがて下水管が詰まってしまいます。
5.雨水は汚水管に接続しないで!
神奈川県は分流化が進んでいるため、雨水管と汚水管が区別されている地域が増えています。
庭にある集水ますに「雨水(うすい)」、「汚水(おすい)」の表記がある場合は、「雨どい」などを増設した際に、汚水の集水ますに接続するのはやめてください。
雨が降った際に、下水処理場に流れてくる下水が増えて処理能力を超過してしまいます。