下水道コラムvol.11~水再生センターにある地下の世界~
下水が私たちの住む市町の地下を流れているのは周知のことかと思います。
また、下水道コラムでもたびたび触れておりますので、
「下水が自然流下で水再生センターまで流れてくる」と言うことはご存じの方も多いと思います。
下水道コラムvol.4~中継ポンプ場~
下水は水再生センターの沈砂池と呼ばれる設備に流れ着きますが、
その深さは、地下3,4階に相当しています。
そこから、汚水ポンプを使って処理がしやすいように地上(基本的には放流先の水面よりも高い位置)まで汲み上げて、水処理設備へと送ります。
水処理に送られた汚水は、最初沈殿池、反応タンク、最終沈殿池・・・と、自然流下で処理されていきます。
汚水ポンプで揚水した後は、自然流下と越流を繰り返して汚水を処理することで電気を節約しているよ!
(汚水ポンプによる揚水後は、動力を使用することなく放流まで汚水を処理することができます。)
最初沈殿池や最終沈殿池はヨゴレを沈めて除去しています。
では、下に沈んだヨゴレはどのように除去するのでしょうか・・・?
管廊(かんろう)設備
そこで、水再生センター(下水処理場)なら必ずある管廊設備の登場です。
管廊は下水処理場のいたる所に張り巡らされた地下の通路で、
引き抜いた汚泥や空気を送るための配管や機械が設置されています。
水再生センターによって、構造は異なりますが大抵の場合は
管理棟から水処理、汚泥処理設備まで全て繋がっていて地下を通って移動することができます。