下水処理を適切に行うにはたくさんの機械が必要不可欠です。
そして、その機械たちは電気が無いと動きません。
また、水質を常時監視したり、処理した汚水や汚泥の量を計測するための計装設備も下水処理場には数多く設置されています。
さらに、広大な敷地をひとつ一つ歩いて機器の運転停止や水質の確認を行うのは現実的では無いため、中央監視室から遠隔で操作ができるように非常に多くのPLC※が使用されています。
※Programmable Logic Controller(プログラマブルロジックコントローラ)の略
シーケンサとも呼ばれ、複雑なリレー回路をソフトウェア上で組み、機械の自動制御を行うための装置。
処理場内の各セクションにそれぞれ電気室があり、その数だけ受変電設備があります。
扱う電圧も特別高圧から低圧まで様々で、さらに直流と交流も入り交じっているため、対象に合った点検を行っています。
電気設備を点検するためにはどうしても停電させる必要があり、時には流入の少ない深夜から設備を停止して点検作業を行うこともあります。
巨大な変圧器から小さなセンサーまで。
電気設備として管理している数は、規模の大きい柳島水再生センターでは3,200台を越えます。
そのうちの一つでも壊れれば下水処理に大きな影響を及ぼす可能性があります。
老朽化した計装機器やPLCの部品を交換したり、定期的な点検を通じて電気設備を維持管理しています。
これらの設備を適正に管理するのが私たち電気職の仕事です。